地雷除去に貢献した日本人

カンブリア宮殿、本当にいい番組ですね!またまたすごく感動しました!今回は、地雷除去機械を開発・販売し、広大な地雷原を豊かな田んぼに変えている、雨宮清さん(63歳)の特集でした。
 
ご存じですか?地雷は今、80カ国にあり、なんと子供を中心に、100分間に1人がなくなっているそう。カンボジアだけで400万個あり、取り除くには、1人が2時間かけてやっと1平米処理できるのみ。
 
雨宮さんは、中学を出て、苦労してショベルカーなど建設機械の修理・中古販売の会社を作り、海外にも進出。儲けようと思って、1994年にカンボジアへ行ったところ、そこで見たものは…手足がない、たくさんの女性や子供たち!
 
「あなた、日本人でしょう?私たちを助けてください!」とそんな女性の1人に言われ、何かできることがあるのだろうかと、本気で取り組み始めました。
 
何度もカンボジアへ足を運び、現地の人と寝泊まりして話を聞き、とうとう、本当に現地の人がほしい機械を作り上げました。ショベルカーのような形で、まず草木を刈り取り、地面の表面をかきまぜて、地雷を安全に爆発させます。
 
いまでは、世界で70台が稼働中。死の地雷原が、平和な農地になっていってます。
 
ところで、雨宮さんは、その機械の開発費に、なんと10億円かけました!まだ、7億5千万の赤字とか。黒字にするには、あと20年かかるそうです。
 
でも、いつも社員に言っています。「世界を平和にして、それから、儲けろ。社会に、貢献しろ。」そんな社長のもと、社員たちは、心からの誇りを持って、生き生きと働いています。
 
結果、雨宮さんの会社「山梨日立建機」は、この不況でたくさんの土木関係の会社がつぶれていく中、本業の建設機械の売り上げが、右肩上がり!山梨県のシェア70%を誇っています。
 
何をやるべきか、何をやりたいか、わかっている人は、強い。使命感と目標が、人間の能力を最大限に高めます。
 
「経営者は、絶えず遠くを見る」という雨宮さんの言葉が、私の心に強く残りました。