清豊の思想


日本とアメリカのトップの投資会社を経て、
自分の投資会社を立ち上げた、藤野英人氏。
その会社は、このご時世にも関わらず、非常にうまくいっているご様子。

著書「投資家が、お金より大切にしていること」という本で、
目から鱗がボロボロと落ちたので、いくつかシェアします!

 


まずは、ショックなこと。
「日本人は、お金が大好き。
お金そのものを大好き。お金を守ることしか考えていない」
と、言うのです! 


ええっ?なぜそう言えるのか?(@_@) 


日本人は、お金を使ったり、投資するのではなく、寄付もせず、
ひたすら、現金や預金として、ふところにため込んでしまうからです。 



※日本人は個人資産のうち、平均6割を現金や預金で持ちます。
米・英・独・仏では、24割なのです。
ほとんどの先進国では、家計の23%を寄付します。


アメリカは3%ですが、けしてお金持ちだけが寄付をするのではなく、
年収230万以下の低所得層でさえ、年収の4.2%を寄付するそうです。


ところが、日本人が寄付をする割合は、家計のたった0.08%。
日本の税率が、とくに大きいわけでもないのに…。
3・11の地震のあった年でも、日本人の寄付額は
倍になっただけだったそうです。

 


「自分でお金を貯めこむということは、
人にお金を出したくないということ。
それは、人を信じていないということでもある」
と、藤野氏は言います。


「日本人は、人も信じず、いかなる組織も信じていない。
お金を信じているのだ!」

うーん、統計を見れば、確かにそうなのかも…と、
残念ながら、納得せざるを得ません…(-"-)


 


そして、藤野氏の話は、
アメリカのヒーローと日本のヒーローの比較になります。 


アメリカのヒーローといったら、スーパーマンバットマン
チャーリーズエンジェル、サンダーバード…。
共通点は、ビジネスを成功して、お金持ちになった民間人が、
社会の役に立とうと立ち上がった、ということ。 


一方で日本のヒーローは、ウルトラマン、刑事ものドラマ、
遠山の金さんや水戸黄門など、公務員や公の権力者が多い。 


このヒーロー像が象徴するように、日本人は、
「自分のお金を使って、世の中を良くしよう」
という考えをなかなか持たない。
社会の問題があれば、「国は何をしているんだ?」と、公まかせ。 


…自分たちのことながら、日本人のこういうところって、ガッカリですね。
なぜこんなことに? 


日本人が、「清貧の思想」を、
おかしな具合に取り違えてしまったためだそうです。 


清貧の思想というのは、理想的な生き方を追求するために、
あえて質素な生活を選ぶ、という考えでした。

それが、逆に、
「豊かになるためには、理想を捨てて、汚れなければいけない」
と、なってしまいました(>_<)。 


つまり、日本人は、
「お金持ち=悪」「貧しいこと=美しく正しい」
のように、取り違えてしまった。

でも、実際は、「貧しいこと」そのものは、正義でも何でもないのです!

私たちは、清く、かつ豊かであること、
…つまり、「清豊の思想」を目指すべきです。 


藤野氏は、長年、投資家として生きてきたからこそ、断言します。


「清く豊かに生きることは可能です。
“清豊”を目指すことが、
会社を長期にわたって成長させることにつながります。


会社を興した人が、清くなければ、人はついてこないし、
お客さんに長期にわたって受け入れてはもらえない。
昔ならいざ知らず、今のように情報過多の社会では、
悪いことや汚いことをしたら、すぐに告発されてしまいます。 


会社が成功しているということは、新しい価値を世の中に提供し、
雇用を生みだし、社会を豊かにしている、ということです。

 


…”清豊”という言葉で、フォーエバーの創立者
レックス・G・マーン氏をまっさきに思い浮かべました。 


幸せに成功するチャンスを、世界中の人に、と夢見て、
37年前にフォーエバー社を作り、なんと世界155か国に広げた方。

私自身、故郷セミナーやグローバルラリーなどで、ほぼ毎年お会いし
実際に触れ合う機会がありますが、
その心の清さと愛情を、感じないときはありません。

私も、「清豊」を目指していきたいと思います。



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(箱根・山のホテルを主人と訪れました。部屋の窓からの景色。)



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(上品な室内。アメニティなど、すみずみまで行き届いていました。)



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(箱根の風情を織り込んだお弁当。)




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 (このホテルの庭は、スコットランドのホテルにそっくりで、わくわく♪)



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