ノーベル賞の中山先生

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(写真:やっと秋ですね。)



ノーベル生理・医学賞を、日本で25年ぶり、
山中伸也弥教授(50歳)が受賞された。



受賞の記者会見で語られたのは、

「感想を一言で表現すると、感謝という言葉しかありません」

「日本という国が受賞した賞だと感じています。」

喜びに輝いている、というよりは、
受賞者の責任を痛感している表情だった。



深夜の「ニュースzero」の生インタビューでは、

「iPS細胞の技術はたかはしかずとし君を中心に
私の研究室の若い人たちが作ってくれた技術。
またそのあと日本のいろいろな研究者の人が発展してくださった技術。
そういった方の技術が受賞したというのはとてもうれしい。」
と、栄光を皆のものに。

「同時にこの技術、まだ完成していない、
まだまだ努力が必要な段階ですので、
これからの責任を非常に強く感じています。」



教授は、患者を治したいと思って整形外科医になられたが、
手術が下手で、指導医からは常に「じゃまなか」と呼ばれる始末。
なので、基礎研究に移ったという。

大きな挫折を人生において経験されているのだ。



中学からのご友人は、
「偉ぶったところがないし、誰に対しても誠実。
ほんまにええやっちゃ。
患者さんのために自分の研究が一日でも早く役立つようにと
しょっちゅう言っている」



モットーは、VとW。
つまり、「ヴィジョンを持って、一生懸命働く」

人間万事塞翁が馬。」
ということを思って、研究に励んでいらっしゃるという。



「研究は一回成功しようと思うと
9回失敗しないとダメだと思うんですよね。
失敗することを、過去にいろいろ失敗していますから
恐れなかったというか、べつに命を取られるわけじゃないからということで、
どんどんトライしていった。
それを一緒にやってくれた仲間がいた。
ということが大きかったと思います。」



教授は「たまたま」ということばを使われて、
「自分はラッキーだった」というような意味のことをおっしゃっていましたが、
運を呼び込むのも実力の内。

感謝、誠実、謙虚、チャレンジ、ビジョン、努力、人の和、
人のお役にたちたいという、心からの思い・・・。

テレビで見た限りではではあるが、
山中教授という方は、
まさに運を呼び込む要素をフルセットで持っていらっしゃる。

このような方がノーベル賞を取られたことは、
ほんとうに日本にとってよかった・・・