JAL奇跡の復活

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ブログ「トレジャー通信」からの転送です


(写真:手前が、北海道の六花亭のチョコレート。色事に味も違って、とても美しく、美味



JAL再建の秘密・・・カンブリア宮殿300回記念より》



2年前、2兆3000億円の負債をかかえて破たんしたJAL

絶対潰れない会社だったはずなのに・・・!

しかしそのJALが、去年、奇跡の復活をとげた。

過去最高2000億円の利益を出して、どん底からよみがえった!!



その奇跡を起こしたのが、JAL名誉会長に就任した、稲森和夫功さん、80歳。

もと京セラの名誉会長で、
ソフトバンク社長やユニクロの社長などのカリスマ経営者たちから絶賛される、
経営の神様だ。



3万人の大所帯を、稲森さんはどうやってこの短期間に動かせたのだろう!?



稲森さんは、7人の町工場を一代でトップ企業にした。

KDDI創立者でもある。



しかし、そもそも、稲森さんは横柄なJALが大嫌いで、ANAしか使わなかったという。



そんな稲森さんがJALの再建を何度も頼み込まれ、断りつづけているうちに、
JALが潰れたら日本経済に大打撃になるし、3万人が路頭に迷う。これを救わなくては」
と、義侠心がむくむくと頭をもたげ、周りのあらゆる人が大反対する中、引き受けたという。



・・・なんという、カッコよさ!



JALは、典型的な「親方日の丸」体質。

採算が取れない路線、フライトを平気で続けてきた。

しかもパイロットの平均年収1800円、タクシー通勤許可を代表に、
コストの大盤振る舞いをしてきた。

これを、部門ごと、路線やフライトごと、1日1日ごとに収支を黒字にするようにした。(=アメーバ経営



しかし稲森さんは、システムの改革だけをしたのではなかった。

JAL社員の、ものの考え方そのものを、変えた。

JALフィロソフィ」を作り、

人間としてあるべき姿・持つべき考え方をJALグループの社員の一人一人に伝え、

全員が同じような思いを持ち一丸となって再建に取り組めるようにした。



JALフィロソフィの例》

誰にも負けない努力をする

地味な努力を積み重ねる

美しい心を持つ

一人一人がJAL

売り上げを最大に、経費を最小に

真の勇気を持つ

昨日よりは今日、今日よりは明日

常に謙虚で素直な心で

土俵の真ん中で相撲をとる・・・



そして社員たちの心を最も動かしたのは、

80歳の稲森が、ひと時も休まずに努力を続ける後ろ姿そのものだったという。



心に残る稲森さんの言葉:

「われわれが働く中で、お客様がどういう気持ちになってくれるかが1番大事」