世界を浄化するビジネス

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大好きなティールーム。


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いつも生き生きとした花が。


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心が安らぐ…。





私は、Foreverは人の命を救い、心を救い、
世界を浄化するビジネスだと思っている。

だが、そのようなビジネスは他にもある。
今回、「カンブリア宮殿」で紹介された「日本ポリグル」も、
そんな会社のようだ。

ポリグルの社長は、
「人道的な活動ほど、ボランティアでは長続きしないし、
責任も曖昧になる。」
と言っているが、心から同意する。


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《日本ポリグル…水と人の心を浄化する会社》
~2015年3月15日放映カンブリア宮殿から~


水と空気は、命の基本だ。
ところが、貧しい国では、その基本が得られない。
茶色い汚水を飲み水に使っている人々も多い。
危険なワニのいる川で子供達が毎日水汲みしている村も。

日本ポリグル社の小田社長が作った浄化剤は、
汚水をきれいな水に変える。
納豆のネバネバ成分が、不純物を固めて沈める。
有害なものは一切使っていない。

なんと1トンに100グラムでオーケー。
最貧国のバングラディシュで、
民2,500人の1.5ヶ月分の水を作るのに、20キロ、1万円。
これなら、貧しい村でも払える額だ。

小田社長は、貧困国相手でも、施しはしない。
ビジネスとして付き合う。

現地で雇った「ポリグルレディー」が、
浄化剤の良さを村々に伝えていく。
月収6,000円、工場で働くよりずっといい。

そしてポリグルボーイが契約者に水を配る。
10リットル3円。
現地のミネラルウォーターの100分の1の安さ。

水をきれいにするだけでなく、貧しい国では一番必要な「雇用」を生み、
長続きする「水ビジネス」として作り上げている。
もしボランティアだけでやったら、息切れしていただろう。

ポリグルは36人の中小企業で、20年前に浄化剤を開発した。
現在、世界40カ国、年商10億円。

74歳の小田社長が、世界どこにでも行く。
アフリカで強盗にあったことも2度、拳銃を口に突っ込まれたという。
でも、現地で人々の笑顔を見るのが生きがいだ。
いく先々、世界中で感謝されている。

もともと、大儲けしたくて開発した浄化剤だった。
日本の河川をきれいにと、役所に売り込んだが、相手にされなかった。
しかし、発展途上国で売れ始めた。

金持ちのビジネスマンが、手を組もうと、持ちかけてきた。
夢に見続けた、大儲けのチャンスだった。

だが、貧しい村の村長から、
「それでは私たちに買えない水になってしまう。直接売って欲しい」
と頼まれた。
迷わず、村長の方を取った。

今では、世界中で感謝されることをエネルギーに、
世界を駆け回っている。

途上国ビジネスは、「BOPビジネス」とよばれる。
※Base Of the Economy Pyramidつまり経済ピラミッドの底辺層の略だ。
世界の底辺層の人口は、40億人。

今日本でも、BOPビジネスで社会貢献したいという若者が増えている。
でも、小田さんは、こういう。
「社会貢献なんて言うと、アレルギー起こすよ。
お互いに、利益出さんといかんのよ。」

「ポリグルが進出しているところで、日本の悪口を言う人はいない」
と、小田さんは断言する。
「日本人の武器は、『思いやり』『道徳心』。
これを基礎にしていけば、ビジネスチャンスがたくさんある。」

小田さんは、80歳までには、世界のーこの悲惨な状況を
なんとかしたいという夢がある。



◆番組の最後の編集後記。
村上龍氏はこう言う…

日本ポリグルは正統的だ。
水の浄化で人々の生命を救うという崇高な行為を、
ビジネスとしてとらえている。

人道的な活動ほど、ボランティアでは長続きしないし、
責任も曖昧になる。
「水は、人の心を変える」と明言する小田さんは、
水だけでなく、人の心を浄化している。